第28節 作法と体型
- 江戸時代より前の衣類で、こん日、残っているものを着てみると、いずれも大きい。つまり日本人の祖先は、男女とも、大きかったことがわかる。しかし、足は短かった。
江戸時代に日本人は、努力して、小さくなったようである。
こん日、足が伸びて、そのため、身長も伸びている。
- ヨーロッパ人は、中世に、やはり現代日本人より小さかったことが、彼らの残した衣類などからわかっている。
が、身体は小さくとも、その割に、足は長かった。
- 食べ物や、生活環境から、人間は大きくなったり、小さくなったり、身長の中での足の長さの割合が変わったりする。
- 作法での仕草(しぐさ)は、その人にあった形を用いるのがよい。
欧米でこうするからといって、そのまま、日本に持ってきても、その日本人の体型によっては、おかしな形になることがある。
たとえば、背の高い、足の長い人物が床の上の物を拾うとき、片足をうしろに、ハネ上げるとよい。
が、足の短い人物が、これを真似ると、サルが、スケートしているような形になる。
総論