学生講演

林實先生授業の中で、週に1回の論文の提出、週に1回の学生講演というのがありました。
学生講演は1時間の間に、7~8人ぐらいの生徒が、一人ずつ、1クラス50人ぐらいの前の20cm程の高さの壇上に上がります。段に上がるとき壁足より足幅だけ上がります。
立つ位置は皆の机の真ん中。真ん中の1番後ろの客(御正客)にお辞儀をします。
演説は足を開きます。手は手前下です。
「A01 ○○研究生でございます」
「わたくしは “○○○○○” について述べさせていただきます」
それから2分40秒間、大きな声で、自分の書いた論文の内容に沿った話を話し続けます。
2分30秒になると、タイムキーパーという手を上げて時間を知らせてくれる生徒がいます。
話の終わりに「ありがとうございました」と言って、足を閉じて、真ん中の1番後ろの客(御正客)に向かってお辞儀をします。その後、林講師に揖(ゆう)をします。

1年間で何回、講演をしたか覚えていませんが、その中の1回は、パンツ講演(男子のみ)でした。
また、その中の1回は、英語による講演(全員)でした。

ただでさえ、人前で話をすることが苦手な私が、パンツ1枚で人前で演説などと、いまから考えると、スパルタ訓練だったし、林先生の指導のもと、皆と一緒だったからできたのだと思います。

講演のときの言葉づかいの注意のメモが残っていました。
「または」「あるいは」を最初の方で使う。
「もしくは」は、最後の方で使う。
「致します」は、対等、「願い申しあげます」は、へりくだっている。

1件のコメント

1981年度卒前田でございます。私どもの時代は男子全員、陰毛が少し出るぐらいまで海パンを下げての講演でした。同期には恥ずかしい素振りでも見せようなら先生から一瞬下まで下げられた者もいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です