ワードプロセッサ

卒業してから林先生宅に伺った時、林先生がご機嫌で興奮した様子で機械をいじっていらっしゃいました。応接間の奥の先生の机のある場所に新しい機械が置いてありました。
ワードプロセッサ、シャープの「書院 WD3000」です。ワードプロセッサは1978年に東芝が初めて作って、その後、NEC、富士通が作り、その後、1981年にシャープが作ったのです。300万円です。タブレット方式でタッチペン入力方式でインクジェットプリンター付きです。フォントの形が他のメーカーよりも綺麗ということでした。
「ワープロはいいよ。ワープロを買え」とおっしゃいましたが、とても買える値段ではありませんでした。
林先生のお考えになること行動されることは、私の理解できる範囲を超えていましたので、このときも別世界のできごとのように感じていました。
他の卒業生によると、「作法心得」をまとめるためにワープロを買われたのだそうです。
私たちが在校時の「作法心得」は3分冊でしたが、2年後には6分冊になっていました。在学中の専攻科生がワープロの入力作業をお手伝いしたようです。この6分冊のデータがインターネットのホームページで見れるようになっています。まだ入力途中のデータもあったようですが、今ではわかりません。
先生が亡くなられてから、私はシャープのワープロ「WD2400」を買いました。そのあとNECのパソコンでワープロソフトを使うようになり、現在「特技はパソコン」と公言しています。すべてあのワープロから始まったのです。

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