第5章 立居振舞 ◆第26節 目上との同行
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第26節 目上との同行


【型1】目上が右側
  1. 目上 (または、男子が女子) と同行するときは、原則として、目上 (女子……以下、同) の左側を歩かれよ。
  2. 道路を行くときは、車道側を歩き、目上を保護されよ。
【型2】男女3名同行

男女が3名で同行するときは、1名の異性を中に、はさまず、同性2名が、並ぶようにされよ。

【型3】乗りものと部屋への出入り
  1. 「目下から入り、目上から出る」 ということ。
  2. ぺージ・ボーイがホテル・ルームに客を案内するとき、自分から先に入る。
  3. ルームから出るときは、客を先に出して出る。
  4. 目上と乗り物 (船、航空機など) に乗ったり、降りたりするときも、このことを知っておかれよ。
  5. 通路の細いところ、危険なところを通過するときも、目下が先に行く。
【型4】お先に失礼

エレべーター、階段、部屋の入口、その他、せまいところで、人に対し、「どうぞ、お先に」 とゆずるのは、個人的な美徳であるが、団体全体の進行が遅くなり、他の客にも迷惑をかける。
停車も自由でないようなところで、車に乗るときは、男女間をこめて、前にいる者が、さっさと乗る。
乗ってから、(または、入ってから) 振り返って、「お先に、失礼」 ( Pardon me, I went before you. ) という。
近代作法の1つ。

【型5】BのZへのあいさつ

  いま、同行している目上をとし、目下を、第三者をとしよう。
  1. が、のみの知人である場合
    1. に、挨拶しているとき、は、といっしょに答礼されないように。は、1歩退がって、やや、うつむき加減に控えられよ。
    2. と別れるため、あいさつしたとき、は、にしたがって、に黙礼されよ。
  2. が、共通の知人だった場合
    1. が、にあいさつしたとき、は、に遠慮した形で、うしろのほうから、あいさつし、の会話に顔を出さないこと。
    2. と別れるため、あいさつしたとき、は、に遠慮した形で、のうしろのほうから、に黙礼すること。
    3. が別れる際に、のみに、あいさつしたならば、は、の目を見ないようにしてに黙礼すること。
  3. が、のみの知人である場合
    が、に話しかけてきても、は、会釈のみ、返し、できるだけ、会話しないこと。どうしても、会話の必要があれば、に断わってからにすること。

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