第24節 呼ばれての応対
【型1】呼ばれたときの反応
- 一般人は、自分の名前など、呼ばれたとき、「ハイ」 という返事をされよ。
- 観光産業マンは、返事をされるな。客もいることであるから。
- 呼ばれたとき、キョトンと振り返えられるな。
呼ばれてから、1秒は無反応でおられよ。
そのほうが、一座の空気がイライラしない。
【型2】呼ばれていったときの立地
- 相手を正面として、水平1身長手前のところに立たれよ。
- 相手が、さらに、声を掛けたとき (「さあ、どうぞ」 など)、はじめて、水平半身長
手前まで近付かれよ。
【型3】相手が仕事中のときの立地
- 呼ばれていってみたところ、相手が仕事をしていたならば、相手から見て、左右どちらかの45度のところに立たれよ。このとき、相手のほうに正対しておられよ。
- このとき、相手との距離は、つとめて水平1身長とるのがよいが、そのスペースのないとき、適宜にされよ。
【型4】相手と正対
- 1名の相手の話をきき、または、こちらが、その相手に話すとき、相手に自分の両足先、骨ばん、胸板、顔をまっすぐ向けること。
- 物理的に、それのできないとき、骨盤から上を向けられること。
- 物理的に、それもできないとき、こちらの胸板から上を向けられること。
- そのまま、ちょっと、顔を他に向けられても、胸板が相手に向いていれば、失礼とならない。
【型5】表情など
- 相手の目を見られよ。ただし、見つづけられるな。相手が、まいるから。
- なつかしそうな顔をされよ。
こちらが、慎んだ結果、こわい顔とならないように。
【型6】ノッポの注意
人をムカッとさせないために、ことばの問題以外に、個人個人、態度上の注意が要る。
わたくしは、身長184cm、日本人の中では、ノッポの部類に属するので、相手に、おおいかぶさるように、行動してしまうことがある。
そのため、相手が、軽蔑されたように感じ、ムカッとされることがある。
過去の研究生の中に、1年おきぐらいに、わたくしより、もっと、ノッポなかたが、1名ぐらいずつ、おられた。
その方々は、入学してこられたころ、わたくしが、個人的に、どなりつけると、いわば、直立不動の形になられるのであったが、その結果、かえって、上のほうから、わたくしを、のんびりと、見おろし、観察しておられるような形になった。
で、わたくしは、軽蔑をわざと仕草で、あらわしておられるように感じ、完全に、アタマに来た。
ところが、半年ぐらい、つきあってゆくうちに、ものすごく、まごころの塊のような方であることが、わかってきた。
で、そのうち、やっと、自分で、わかってきた。
「わたくしが、いつも、これを、誰かれにやっていたわけなのだ。しかも、なん十年と。いかに、おろかなりしことよ」
で、諸君のうち、身長175cm以上のかたは、この種の問題に注意されること。
【型7】中入り会話作法
2人が会話をしているときに、他の人が、2人のうち、どちらかに話しかけたい作法について
いま、AとBという人が、会話をしているとする。
そこで、CがAに話しかけたいとき、Bに、対して、「お話し中、おそれいりますが、」 と一言、ことわってから、Aの耳もとで小声でいう。
これを、陰険であると思われるな。これは、マナーに反しない。
けっして、大声で聞えるような声で話してはならない。
話が終われば、最後にBに対して、Cは柔らかく、揖をする。
【型8】27cm 以上
- こちらが、相手に近付いて、ものをいうときは、なるべく、小声で申されよ。ただし、このとき、膝、腰をつとめて、曲げられるな。
- このとき、相手に、こちらの息がかからぬよう注意されよ。
- 口と口との距離は、27cm 以上。皮膚と皮膚の距離も27cm 以上、離されよ。
【説明】
「 27cm 」 というわけは、わたくしも知らない。
が、あちらこちらで言うし、実際、やってみると、よさそうである。
週刊誌(B5判)のタテの長さが27cm 。