第5章 立居振舞 ◆第17節 ドア作法
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第17節 ドア作法


【参考】  ドアの種類とその名称
  1. 片内開きドア
    図:70-1
  2. 片外開きドア
    図:70-2
  3. 両内開きドア
    図:70-3
  4. 両外開きドア
    図:70-4
  5. 片引き戸
    図:70-5
  6. 両引き戸
    図:70-6
【参考】
  1. ターン・パイクということばを覚えておきたまえ。
    turn (回転する) pike (トゲ)。
  2. これは、BC500年ごろには、もう、ギリシアの牧場に、あったらしい。
  3. 遊牧場に入っていく牛と、出てくる牛の交通整理をするための道具である。
    牛の胸で押せば回転する棒の裏側だけに、釘を、いっぱい出しておく。
    牛は、知っていて、痛くないほうからだけ押すから、ひとりでに、交通整理される。
図:71
  1. ローマ時代には、これが、人間の交通整理用にも使われた。
    が、トゲでは具合がわるいから、回転軸に歯車と歯止めをつけ、軸が一定方向にしか回転しないようにした。
    で、街道の要所とか都市の入口に、これを設置して、人間が1名、ここを通ると、そこで、交通税を取り立てた。
    そういったところから、こういうものは、交通税取り立て門と思われるようになった。
  2. で、現在も、アメリカの有料高速道路には、たとえば、Pennsylvania Turn Pike といった名前が付いている。
  3. ミラノの地下鉄とか、ホームの入口で、コインを入れると、1名分だけ、カチャンと回わって通してくれる装置など、すべて、turn pike である。
    日本でも、羽田で見送人がビルの屋上に出たいとき、そこでも、小型の turn pike がついている。
  4. 近世になって、ヨーロッパ諸都市で、銀行、ホテル、その他、人の立入りのはげしいところで、出る人、入る人がぶつからないよう、大きな回転扉を用い、これも、turn pike と呼んだ。
    が、もし、交通整理のためだけであれば、建物の入口を、ひろく、あけておけばよい。
    そうでなくて、防寒、防音、防塵ということも考えれば、turn pike のほうがよかった。
    また、この扉は重くて、防犯のためにも、いくばく以上役立った。
  5. 1945年以降は、銀行が、これをあまり使わなくなってきたので、この回転扉は、もっぱら、ホテルの1つの象徴になっている。
【型1】ターン・パイク
  1. ホテルなどの入口にあるターン・パイクは、世界中、右側を押して、通過するようになっていることを心得られよ。
  2. ターン・パイクが大きくとも、その1枚の扉につき、通過者1名であるもの(小さな子供を連れているときは、例外)。
    おとな同士が、親しいからといって、2名、いっしょに入ることは、恥かしいことになっている。
【型2】ドア・チェック
  1. 欧米では、ドア・チェックの力によって、ドアが、ピシンとロックされるまで、閉まらないとき、そのドア・チェックを不良品と見なす。
    したがって、日本でのドア・チェックのあらかたは、欧米でいえば、不良品である。
  2. が、欧米にも、そういう不良ドア・チェックは、けっこう、多い。で、そのために、ひとつの作法を生じている。
  3. ドア・チェックのついたドアをあけたとき、そのドアの両側が、ともに、「着帽空間」であるならば、そのドア・チェックが不良であろうと否とを問わず、あけっぱなしで、さっと、行ってしまえばよい。
  4. また、ドアの片側または両側が、「脱帽空間 」 であるならば、ドアを振りかえり、ドアの閉まっていく具合を見ていなければならない。
  5. ただし、ドア・チェックによってドアの閉まっていくのを5秒間見ていて、半分しまらないならば、そのドアは放置して行かれてよい。
  6. また、この5秒間のにらみを行なっているうちに、つぎの人がやって来て、ドアを開けたならば、その相手に、会釈して、こちらは、さっさと行ってしまわれてよい。
  7. さらに、ドア・チェックの付いているドアであっても、礼儀上、手で閉めなければならないこともある。
    たとえば、教室への遅参入室後や、中途退出後などが、その例である。
    こういうとき、実際に、ドアを、手で押したり、引いたりすれば、ドア・チェックが、壊れてしまう。
    で、こういうとき、ノブを持つ手、ドアを押さえる手、ともに、ドア・チェックの働きに逆らわないよう、手を添えているだけという技能が必要となる。
    あたかも、ウェディング・ケーキに入刀するとき、新郎の手は、形だけ添えていて力を入れないようにすることに類する。
【型3】ドアの開け方
  1. ドア・ノブは、胸をさえぎらないほうの手で、つかむこと。
図:73
  1. ドア・ノブのガチャリという音をさせずに、そっと、つかむこと。
    日本では、ノブの音がするのを、やむをえない当たり前のことと思っている人が多い。
    ドアの開閉は、ノブの音、ドアがサッシにぶつかる音、そして、足音などのことごとくの 「音」 をさせないのが、第一の作法である。
  2. ドアは、ゆっくりと開かれよ。押し開きのときなど、ドアかげに、人がいたりすることもあるからである。
    しかし、ドアを開く途中で、ドア・ノブの手を止められないように。
  3. また、そのとき、上膊を軽く胴につけ、肱は、曲げたままにされよ。
図:74a

  1. ドアの開きは、自分の肩幅プラス約 15cm とされよ。
図:74b

日本人は、しばしば、自分の身体を横向けにして、かろうじて通り抜けられる分しかドアを開けない。
これを、礼にかなっているのでなく、どろぼう式と見られる。

  1. ドアを開けてしまったとき、もう一方の手で、ドアの裏側のノブを握られよ。
    このとき、両手で、両側からノブを押さえることになる。
    その目的は、ノブのバネの音をさせないことにある。
    図:74c
【型4】視線
  1. ドアから入るときの視線の持って行きどころが、大切である。
  2. 室内をキョロキョロ見回わさないこと。
  3. こちらが入室するとき、まずもって、相手は、こちらが誰であるかにつき目を向けるであろう。
    こちらが、すばやく、その目を受け取り、なんらかの表情をもって会釈されることである。
【型5】ドアを閉めるとき
  1. はじめから開けはなしにしてあったドアを、入ってきた者が閉めてはならない。
  2. 異性の部屋に入るときは、第三者に見られて差支えないかぎり、わざと、確実に、開けっ放しとされよ。
    このとき、ドアを閉めるには、相手の合意があって、はじめて、閉め得る。
  3. その他のときは、必ず、正確に閉められよ。
    (ドアの両側が着帽空間で、ドアにドア・チェックのついているときは別)
    欧米で、これを怠る者は、ヨタモノだけである。
    日本では、人口の約2/3が怠る。これを、ただされよ。
【型6】ドアの閉め方
図:75
  1. ドアを閉めるとき、身体を、ドアから離されないこと。
    閉める直前に、ドア・ノブをつかんでいない手を、ドアに添えられよ。
    つかんでいる手は、手前に引き、もう片方の手の親指で、ドアを押すようにして、閉められよ。
    このときも、自分の身体の形が、たとえ、どれほど、不ざまになろうと、ドアの音をさせないことが、大切である。
  2. このとき、ドアに、ドア・チェックが付いているならば、ドアの自然に閉まろうとする作用を防げることのないよう、手を、それぞれの位置に添えるだけとされよ。

【型7】足さばき
  1. ドアのあけたての風情を美しくされよ。
  2. これは、.人間さまのお通りの体をくずさず、.内外のノブを同時に両手に持つ瞬間をつくって、バネの音をさせず、.ドアを確実に、閑めましたよという第三者への示しをつくるために、どういう足さばきがよいかを研究されることである。
  3. 扉の回転半径の長さ、すなわち、その円周の軌跡の形と、ドア・オペレーターの股下の長さの組みあわせによって、この形は、かわろうから、ここに、定型を示すことをしない。
  4. また、片手に物を持っているとき、ドアのノブを扱う手は、のこりの片手となるので、それで、ノブのバネの音をさせない方法を考えるならば、足さばきも変わる。
  5. 1つの参考タイプをつぎに図示しておくが、これに、こだわることはない。
【型8】ドアでのすれ違い
  1. こちらとして、ドアを開けたとき、ドア内で、まさに、これから、出ようとしていた人に出合い、互いに、譲り合ったとする。
    このとき、まだ、ドア・ノブを握っていなかった人物が先に通るのが作法。
  2. こうして、通り過ぎたとき、「お先に」といって、軽く、会釈をされよ。
  3. また、こちらが夫婦で、出入口を通るとき、欧米人が、こちらの妻のほうに、「どうぞ、お先に」といってくれたものとする。
    このとき、こちらの夫は、自分の女房にくっ付いて、ゾロゾロ行かれないこと。
    譲ってくれた相手の男子に対して、「どうぞ、お先に」と言うべきである。
【型9】荷物を持ってのドア作法
  1. 荷物が大きいとき、荷物を外に置いたまま、まず、両手を素手にして、すっかり、ひらき、ドアが、ひとりでにしまってこない状況にしたのち、荷物を入れてしまってから、また、両手を素手にして、ドアを閉め、それから、荷物を、室内の所定の位置に移動することとされよ。
    これが、きれいにできるように、練習されよ。
  2. 荷物がやや小さく、空いているほうの手に持ったまま、ドアを開けられるときは、ドアを開けてから、いったん、その荷物を床の上に置き、両手を素手にして、ドアを閉め、それから、その荷物をとり上げて、室内に運ぶ。
    このとき、この荷物をいったん置く位置が、間抜けたものとならないよう工夫する必要がある。
    どこに、どういう向きに置くのがよいか、工夫してみられよ。
  3. トレーの上に飲み物を載せたのを持って、ドアを開けるときなど、このトレーを床上に置くわけに行かない。
    このとき、ドア・ノブを持たないほうの手でトレーを持って、ドアを開けて入り、同じノブの手で、ノブの音をさせないよう、ノブを持ちかえて、閉めるという苦労が要る。
    音をさせず、足やトレーでドアを押さえず、行ってしまう練習をされよ。
  4. ショルダーバッグを肩に掛けて入退室する場合、バッグが固定されずじゃまになる。
    このようなときは、肘を軽く曲げて、バッグの部分を押さえる。
    または、ベルトの部分を手で押さえて固定されよ。
【型10】荷物を持った人とのすれ違い
  1. 荷物を持っている人と荷物を持ってない人とが、ドアの中と外からすれ違うとき、荷物を持ってない人が、ドアの開閉を担当されよ。
  2. 両方が荷物を持っているときは、荷物の大きさと関係なく、 貴女目婚年訪で考えられよ。
【型11】退室での視線など
  1. 退室するとき、外を通っている人に、あまり、室内を多く、見せることのないよう配慮されよ。
    ちょっとした、ドアの開け方に、呼吸がある。
  2. 室を出るため、こちらがドアを閉めるとき、しばしば、室内の人物は、こちらが振り返って会釈するかもしれないと目で追っている。
    そこで、こちらは、いかに、つつしんでいるときも、必ず、一瞬、相手の目を見ることが大切である。
    よく、こちらが、大きな物を持ちながらドアを開けるような場合、相手の目を見ることを忘れてしまう。
    ことに、女子は、はにかみも手伝って下を向く。
    結果として、はなはだ、失礼となる。
【型12】おじぎをするか
  1. 入室、退室に当たり、ドアの内側で、おじぎをするのは、日本特有のマナーであり、否定することないが、オーバーにやりすぎると卑屈なものとなる。
  2. むしろ、おじぎの代わりに、姿勢を正し、一瞬、相手のほうにニコリとされたほうがよい。
  3. ただし、集団の中での遅参入室、中途退室では別である。
【型13】ドアを開けられたくないとき
  1. 自室内で、第三者に見られたくない行動に出る前、ドアを中からロックされよ。
    欧米では、見た側でなく、見られるような状況を造り出した側が不作法であると考える。
  2. 外からパッと開けられても、こちらは、安定であるほかに、あられもないところを見せないですむというとき、ロックは、はずしておかれよ。
    しかし、ノブは、きちんと閉めておかれること。
  3. 「さあ、どなたでも入ってらっしゃい」 という歓迎の気持ちを示したいとき、ドアを、全開にして、下に何かを詰めて、勝手にドアが閉まらないようにしておかれよ。
  4. けっして、してならないのは、半開きにしていること、または、よく閉まっていなくて、ノブだけはずれていること。
【型14】 ノックのとき、つとめて、荷物を床に置くこと
  1. 床に置けるような荷物であるとき(アタッシュ・ケースなど)、ドアをノックする前に、床の上に置かれよ。
  2. このとき、荷物を、壁に寄りかけられるな。
    欧米では、「寄りかける」 あるいは 「寄りかかる」 という動作を、嫌う。
  3. 通行のじゃまにならないように。        
    (例) 図:79a
【型15】 ノックの仕方
  1. ここで、いちばん、大切なことは、ノックする者の姿勢である。
    うずくまったような姿勢とか、中をのぞきこむような姿勢とかになられないように。
    (喜劇役者が舞台で、ドアをノックするときは、故意にくずれた姿勢を演出するとよい)
    図:79b
  2. ドアをノックする位置は、正確に自分の目の高さとされよ。
    これを、いくばく、上をノックされたり、下をノックされたりすると、第三者が、見ていて、美しくない。
    図:79c
  3. ところで、ドアの中の人物が、ベッドの中にいるとき、こちらが、ドアの上のほうをノックすれば、中の人物に威圧感を与えやすい。
    で、中の人物がベッドにいそうであるとき、ノックは、ドア・ノブの高さとされよ。
    ことに、ホテルマンが客室のドアをノックするとき、このことを考慮されること。
  4. ドアをノックするための位置は、自分の目の高さのときも、ノブの高さのときも、ノブから、1〜2cm 中側とされよ。
    図:80a
    (そのことは、その左右をノックしくらべたとき、音質のちがいが、はっきり、わかる。)
  5. ノックする指は、人さし指か、なか指とされよ。
    (手は、軽く握られると上品である)
図:80b 図:80b

  1. ノックの強さは、中の人に、はっきりと聞こえ、しかも、こころよい感じを与える程度であるように。
    つまり、ドアが何でできているか、また、室内での音の反響がどうであるかによって、ノックの強さ程度を変えなければならない。
    ノックの強さの把握について、その練習方法の1案を述べよう。
    室内を無人とし、テープを回わしておいて、自分が、ドアの外から、強く、弱く、ノックする。
    で、テープの音を、ノックしてもらったときのと、その反響を聞き比べて、モデレートなノックの程度を知る。
  2. ノックは、2つとされよ。
    このことは、たとえ、大便所の扉を、そとからノックするときでさえ、守られよ。
  3. このとき、1つノックを、けっして、されないように。
    欧米では、この1つノックを不吉なものとする考え方がある。
    また、1つノックでは、ドアに何かがぶつかった音と間違われやすい。
  4. ただし、中にいる者が、気づかない恐れのあるとき、3つまで、ノックされてよい。
    また、緊急の場合は、いくつノックされてもかまわない。
  5. ノックのコンとコンの間隔は、1/3秒とされよ。
【型16】 ノックのあと、相手の反応に対する処理の仕方
  1. ノックしたとき、中から返事があったとき、はじめて、ドアを開けられよ。
    この返事にも、「どうぞ Come in please 」 という場合と、「ちょっと、待ってください Just moment please 」 という場合の区別がある。
  2. 中から、「ちょっと待ってください Just moment please 」 という声がするか、なんにも言わないながら、中に人がいるとわかっているときは、中から、開けにくるまで待つ。
  3. で、中の人物が、すこしだけ、ドアを開けるという場合を考え、こちらとしては、自分の姿が中から、よく見えるような配光位置で、ドアから、1m 以上離れていることが作法である。
    また、魚眼レンズのついたドアでは、中から、このレンズで見て、よくわかるような位置に立っていてあげること。
    (欧米では、中の人物として、この訪間者がピストル強盗でないかと気遣い、ドア・チェーンをかけたまま、ドアを、少ししか、開けないということがある。
    で、このような気遣いを、あまり、したことのない日本人は、海外旅行中、このドア・チェーンをかけずに、ドアをパッと開けて、よく強盗に入られる)
  4. 外からノックしたあと、約15秒間、中から返事のないとき、さらに、ノックされよ。
  5. こうして、15秒ごとにノックして、1分間待って、中から返事のないとき、ドアを開けてしまってよい。
  6. こうして、ドアを開けるとき、身体を中に入れず、「○○さん」 とか 「ごめんください」 とか声をかけて入られよ。
    中からの返事がないため、不在でなかろうか、事故でなかろうかとばかり、ドアを開けたとき、室内の人が、「熟睡中」、「入浴中」、「手洗中」 であったならば、具合の悪いことになる。
  7. こちらの掛け声に対して、中から返事があったり、いびきや、入浴の音などがしたならば、「失礼 Sorry 」 といって、けっして、室内に入らず、また、ドアを閉めて、待たれよ。
  8. こうして、中から返事のあったときは、こちらが、ドアを閉めたあとでも、待っていれば、中から、改めて開けに来るもの。
    (このことは、こちらが室内にいて、外から、開けられて、こちらが返事したため、その外の人が、ドアを閉めたとき、こちらがドアを、すこし、あけて、「どなた?」 とやらなければ、相手は、いつまでも、ドアのそとにいることとなる。日本人は、よく、これを開けに行かないで、相手をカンカンに怒らせる。)
  9. しかし、つぎの場合、はじめにノックしただけで、中から返事がなくとも、2秒、経ったとき、ドアを、静かに、開け始められよ。
    1. 役員室……中の役員は、1日中、外からのドア・ノックの返事をしているだけで、声がかれてくる。
    2. 会議室
    3. 事務室
    4. 宴会室
    5. 食堂
    6. 病室
  10. 要するに、ノックとは 「よそ者 」 が来たぞということを信号するものであるから、室内の者に、よそ者であることの予告を与えたほうがよいと思うときのみ、ノックされよ。
    すなわち、自分の課、係などに帰ってきたときなど、いちいち、ノックすることはない。
  11. こちらが室内にいる者に対し 「よそ者」 であるときも、なかで秘密でない会議が行われているとか、誰に顔を見られることをも覚悟のうえで食事しているといった場合、こららは、まったく、ノックすることなく入ってゆかれよ。
    つまり、なかの者の会議や食事を妨げないという思いやりとなる。
  12. こちらとして、中の人たちが、そとからノックしてもらいたいか、もらいたくないか、判断に迷うときがある。
    そういうとき、必ず、ノックされよ。
  13. ドアが全開き、または、半開きになっていて、室内が見えていても、こちらが入室することを室内の者に気づかせたほうが親切であると思うときは、その開いているドアをノックされよ。
  14. ホテルマンは、けっして半ドアをしてはいけない。

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