第40節 退席・解散
【型1】起立の仕方
- 立ち上がりは、正客から。下座から、勝手に立ち上がられるな。このとき、正客は、ゆっくりと立ち上がられよ。
- 男子客が隣にいるとき、女子は、立つにあたって、「立ちたい」という素振りを示されよ。そうして、男子が、イスを引きにくる時間を与えて待たれよ。
- もし、女子がさっさと、立ってしまうと、隣の男子は、大あわてとなるし、気の利かない男子ということになる。
- 男子は、自分のエスコートすべき女子の決まっているとき、女子の起立のときを注意しておられよ。
- また、決まっていないとき、自分の左右に女子がいれば、①身体の不自由な方から、②先輩の方(社会的に身分が上、または、年上の人)から、③同格のとき、自分の右側の方から、④身内のものがいる場合は、身内の者以外の方から、イスを
先に引かなくてはならない。
- 男子は、女子のイス引きに行く前に、①自分が起立し ②自分のイスをしまい ③女子のイスの下に何も置いてないかを確かめるという動作を済ませなければならない。その心の準備をしておられよ。
- 男子が隣席の女子のイスを引きに行ったとき、すでに、ウェーターが、その女子のイスを引きに来たならば、その仕事をウェーターにゆずり、あと、ウェーターに、一礼されよ。
- イスを、誰かが、引いてくれたとき「ありがとう」と申されよ。
- 立ち上がったとき、イスの左側に出られよ。
- イスは、引いてもらったのでないかぎり、必ず、自分で、テーブルの下に、入れられよ。
【型2】退場の仕方
- 退室のための歩きはじめは、下座の者からでなく、出入口に近い者からである。
正客は、立ったまま、動かずに、じっと、我慢をしておられること。
- 退場にあたっては、入場の場合と等しく、一列縦隊で、3m間隔で、出てゆかれよ。
- 出て行くとき、ウェーターに徴笑されよ。
- 退場後も、スマートに、静かに、その館を出て行かれよ。