第33節 フルーツ
【型1】フィンガー・ボールとドイリー
- フルーツ皿の上に、ドイリーが、また、その上に、フィンガー・ボールが載って出てくる。
- このドイリーは左手で、フィンガー・ボールは右手で持ち、皿の左側に置かれよ。フィンガー・ボールは、ドイリーの上に載ったままとなる。
【型2】フルーツの取り方
フルーツを取るときは、できるだけ、むずかしそうなのから、取られよ。あとになるほど、新米の人がいるわけで、その人たちが助かることになる。
【型3】リンゴの皮むき方
フルーツの皮のむき方は、近年、自由である。リンゴなども、従来からの日本式のむき方をされてもよい。
- フォークでおさえ、ナイフを立てる。
- ナイフを刺す。
- ナイフを刺した状態で、下におろす。
- 下から1〜2cm まで切ったら、ナイフをひねって、2つに割る。
- 2つ割りにし、1つは皿にふせて置く。
- 半分にナイフを入れる。
- ナイフをひねって、2つに割る。
- フォークで刺し、両端を切る。
- しんを取る。
- しんを取る。
- しんを取る。
- 皮をむく。
- 皮をむく。
- ナイフで切って食べる。
【型4】バナナの食べ方
バナナは、ナイフで切っては、フォークで刺して、食べられよ。けっして、バナナの棒をパクリとくわえられないように。
【参考】
- ナイフで左端を切る。
- ナイフで右端を切る。
- フォークでおさえ、ナイフで上側の皮を左から右に切る。
- 切り終わったところ。
- ナイフとフォークで皮を前後に開く。
- 中身を左側から切る。
- フォークに刺して口に運ぶ。
- 食べ終えたあと、皮を元の形にもどし、ナイフをおさめる。
【型5】その他の果物
-
イチゴ
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そえてある砂糖やクリームを、好みによってかけ、スプーンの背でおしつぶして食べる。砂糖をかけて、そのまま食べてもよい。
- メロン
- レモンがあれば、しぼりかけ、スプーンで果肉の部分をすくって食べる。または、左端をフォークでおさえ、くだもの用の小型ナイフを皮にそって入れ、中央まで切り込みをいれたら、反対側にかえして、のこりの半分にも切り込みを入れる。つぎに、左端から、一口ずつ切って、フォークで食べる。
- パイナップル
- メロンのように、くだもの用ナイフ、フォークで食べる。
- ブドウ
- 1つぶずつ右手で取り、汁を吸い、左手で口を掩いながら、たねと皮を受け、皿の端に、見苦しくないように置く。
マスカットなどの大つぶのものは、指で皮をむいて食べる。
- ミカン
- 皮を4つにわけてむき、ひと袋ずつ食べる。
袋をむかないで食べるときは、左手で口を掩いながら食べ、袋は皮の中に入れて、最後に、むいた口を下側にして置く。
- ネーブル
- 皮がむきにくいので、くだもの用ナイフで、6つ割りか8つ割りにし、左手で口をおおいながら、果肉の部分を食べて、残した皮はふせる。
- 夏ミカン
- 皮をむき、袋から実を出して、砂糖または塩をふりかけて食べる。
あるいは、夏ミカンを横2つ切りにして、皮と実の間にナイフを入れてはがし、芯もくり抜いて、砂糖やシェリー酒をふりかけ、スプーンで果肉をすくって食べる。
【型6】フルーツをかじるな
いかなるフルーツでも、かじられるな。
【型7】フルーツのタネの処理
フルーツのタネなどを吐き出すとき、けっして、皿に、ポカリと吐き出されるな。手に受け、それを皿の手前の部分に置かれよ。
【型8】果肉のどこまで、食べるか
- フルーツでは、マンゴ、メロンなどは、果肉のやわらかい部分と固い部分の境までを食べられよ。
- スイカは、赤味のうすれはじめる5mm 程度上までを、食べられよ。
- フルーツ・ポンチは、「しる」も最後まで飲むのが原則とされる。出された料理は、残さず食べるのが礼儀であるという考えからである。
【型9】フィンガー・ボール
- フィンガー・ボールには、片手ずつ指を入れられよ。残りの手には、ナプキンを持って、このナプキンをフィンガー・ボールのすぐそばに位置させ、洗った指をそのナプキンで拭かれよ。
- フィンガー・ボールは、使ったあと、皿に重ねられるな。皿の左に、接着して置かれよ。
【型10】ポンチのタネなど
ソーサーの上に、コップが乗り、このコップの中に、フルーツが入ってきているとき、そのフルーツのタネは、スプーンの上に、吐き出し、そのタネをソーサーの手前の部分に置か
れよ。
そのスプーンも、食べ終わってのちは、ソーサーの手前に置かれよ。
【参考】イチゴ
イチゴの栽培は、1390年代にはじまった。