第32節 後菓
【参考】後菓の種類
- プディング、パイ菓子、その他の菓子、アイスクリーム、シャーベットといったもののうちから、1つが供される。
- 現在では、アイスクリームが代表的。
- また、後菓のあとのフルーツと合体して、冷したフルーツ・ポンチや、ピーチ・メルバといったものを出すこともある。
【参考】アイスクリームとシャーベット
- シャーベットやアイスクリームは、雪の降る地方で、ずいぶん、昔から、あった。で、長いこと、冬の食後の食べ物とされてきた。
- 1660年、イギリスでは、ボイルが空気ポンプを発明する。
で、1730年代には、ヨーロッパ各地で、夏の製氷ができるようになっていた。
1740〜1750年代に、イタリアで、夏にアイスクリームまがいのものがつくられた。
で、1770年代に、フランスのシャトル公爵のコックが、同じく夏につくった氷で、シャーベットやアイスクリームをつくることを仕上げた。
わたくしは、イタリアのアイスクリームが第1、フランスのアイスクリームが第2に美味しいと思う。考えてみると、やはり、歴史の古いところのものが、美味しい。
【型1】アイス・クリーム・スプーンを唇でしごくな
アイスクリームなどをスプーンで食べるとき、スプーンのツボを唇でしごかないように。これは、スープ・スプーンでの注意と同じである。
【型2】アイス・クリーム・スプーンを置く位置
アイスクリームやフルーツ・ポンチを食べ終わったときのスプーンを置く位置。下皿(ソーサー)の上に、充分なスペースがあるかぎり、そこへ。そのゆとりのないときは、上のコップの中でよい。要は、ウェーターが下げやすいようにするだけのこと。