第7章 飲食・喫煙 ◆第21節 オードーブル
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第21節 オードーブル


【参考】オードーブル
  1. Hors-d'oeuvre オール・ドゥーヴル
    oeuvre  ウーヴルは「作品」
    Hors  オールは「……の外」
    d  ドゥは「……の」
    Hors−d'oeuvre は直訳すると「作品の外」
    あたかも、日本の料理用語でいう「突き出し」そのもの。
    いっぱんに「前菜」と訳している。
    オードーブルは、4大別できる。
    1. つめたい珍味
       キャビア(カビア)……ちょう鮫の卵の塩漬
       フォアグラ……飼い鴨の肝臓のぺースト
       テリーヌ……練肉の鉢(テリーヌ焼)
       ガランティーヌ……鳥、小豚などのゼリー固め
       酢漬類
    2. あたたかいもの
       パイ類
       揚げ物……フリール( frire )
       エスカルゴ……かたつむり
    3. カナペー(ソファーという意味)
    4. カクテル……カクテル・グラスに入れた魚介類
  2. キャビアとフォアグラと Truffe(トリュフ)をフランス料理の3大珍味と呼ぶ。
  3. エスカルゴはオードーブルにも使い、魚料理としても使う。
【参考】オードーブルの基本 【参考】カナペー
  1. 薄切りのトーストにチーズなどをのせた前菜。この台が、トーストでなく、なまのパンであったり、クラッカーであったりもする。
  2. フランス語で、Canape' カナッペ(「ナ」にアクセント)は、長イスということ。長イスのところで、チビリとやりながら、頬張る食べ物ということ。
  3. 英語でキャナビー(「キャ」にアクセント)
  4. ドイツ語で Kanapee カナペー(「カ」にアクセント)
  5. つまみものであるから、一口で、口に入れられるものであること。
【参考】ケッパー

スモークサーモンなどで、ケッパーのサービスを受けた場合、あまりたくさん取られるな。5〜6粒とされよ。
<ケッパー>
「ふうちょうそう」という科に属する、花のつぼみの酢漬け。
ほのかな苦味と特有の香り、酸味があり、スモークサーモンの薬味として欠かせない。
他には、サラダに入れたり、刻んでソース・ビネグレットやソース・タルタルに入れたり する。

【参考】エスカルゴ
  1. エスカルゴ( Escargot )は、仏語であり、英語では、スネイル( Snail )という。
  2. 日本では、飼養禁止のため、缶詰として、フランスから輸入している。
  3. 調理法は、ブルゴーニュ風、ボルドー風など数多く、ニンニクをきかせたものが多い。
    (ブルゴーニュ風)
    水をきったカタツムリを、バタでいため、白ワインを注ぎ、煮つめて、極濃肉汁によくからげ、ニンニクをきかせた、メートル・ド・テル・バタをつめた貝殻に入れる。そのうえに、同じバタを殼いっぱいになすり、その上にパン粉をつけ、強火のオーヴンで焼き上げる。
    (ボルドー風)
    カタツムリの身だけをバタでいため、極濃肉汁をからげ、別に、刻んだニンニクと、パン粉をバタでいため、これを混ぜ合わせたもの。
【型1】エスカルゴ・トング、フォーク
  1. エスカルゴを食べるときは、エスカルゴ用のトングとフォークを用いる。

    図:131a

  2. トングを左手に持ち、殼をはさみ、右手に持ったフォークで身を出し食べる。

    図:131b

  3. トングで殼をはさむとき、殼がすべるので、フォークで軽く押さえるとよい。

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