第11節 メニュー
【通解】メニューの歴史
- memue は、ラテン語で mimute「小さい」の姉妹語。明細表ということ。フランス語で menue ムニューと発音する。英語に来ても、スペリングはそのままで、メニュー。
しかし、第2次大戦後は、米語を中心として、MENU と書いてもいる。
- 1541年 Brounswig 候が、ある晩餐会を開いたとき、料理名を書いたメモを、そばに置いて、つぎつぎに運ばれる料理を、このメモと見くらべることを楽しみながら、食事した。これを見ていた友人が、これを真似て、食事の楽しみを1つ、ふやした。で、
メニューは、ご馳走の一部と見なされるようになった。これが、メニューの始まりであった。このメモというのは、もともと、料理長が料理のコースを書いておいたもので、何の宴会のとき、何を、どういう順序で出したという記録であった。つまり、この時代から、次第に、料理コースが複雑になってきていたから、そういう記録をとっておく意味も生じていたのである。(加藤祥先生)
【通解】メニューの種類
- メニューは、要するに、「小書き」で、ご馳走の目録であるが、これには、
- 固定メニュー
宴会で、「これから差し上げますご馳走は、これこれでございます」というものと、
- 選択メニュー
レストランで、テーブル・コースの中の各ステップについて、「当店では、どのステップについては、何と何ができます」
というものがある。
【型1】宴会メニューの扱い方
着席したあと、すぐに、読み、見たあと自分の右前に置き、それから、ナプキンをとる。食事が終わってから、ポケットヘ入れる。メモに使ったりしてよい。遠慮のつもりで、メニューを、はじめに置かれてあったところに、最後までそのままにしておくと、「まずい」という意思表示となる。
【型2】レストラン・メニューの扱い方
客は、それを、読んで、料理などのオーダーを出す。ウェーターは、オーダーを受けるや、メニューを持っていってしまうが、客は、追加オーダーしたいとき、何回、そのメニューを取り寄せてもよい。