第5章
立居振舞 ◆第6節 個性とは
第6節 個性とは
【通解】個性とは
作法に、そうして、その中の立居振舞にも、個性があってよい。
否、むしろ、個性があったほうがよい。
ところで、個性は妙なものである。
自分で、自分の個性を意識すると、たちまち、不潔な、臭味の強いものとなる。
自分としては、あらゆる個性をたたき潰し、標準的な形に統一しようと意識していると、かえって、自分の個性が、美しく、輝き出る。