第5章 立居振舞 ◆第28節 失敗対策
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第28節 失敗対策


【型1】失敗したとき
  1. 人前で、失敗したとき、
      てれた形
      ふてくされた形
      そらとぼけた形
      さわぎ立てた形
    をされるな。
  2. 慎み深い形で、人心を吸収されよ。
  3. 責任をとるというような姿勢をとられよ。
【型2】叱られたとき
  1. 叱られたとき、その叱られかたが、当を得ていなくとも反抗的、嘲笑的の気配をあらわす者は、すくなくも、紳士淑女でない。
  2. 叱られたとき、「ご免ください」 という形をとる者は、やや、よい。
  3. 叱られたとき、「責任をお執り申し上げます」 という気配をあらわす者にして、始めて、紳士淑女たり得る。
【型3】失敗の報告
  1. 自分の失敗を、まだ、人々が知らないとき、隠しとおそうとする者は、知能不足である。
  2. 自分の失敗を宣伝する者は、まわりの者の質を下げようとする働きをしていることに、気づいていない。
  3. 自分の失敗は、いちはやく、告げるべき立場の者に、静かに、告げにゆかれよ。
    しかし、宣伝されるな。
  4. 生涯、失敗しないという者は、いない。
    人の値うちは、失敗のあと始末の仕方にある。
【型4】すべり込みセーフ

みんなに遅れたとき、あわてた行動によって、「すべり込みセーフ」 をねらう者を、人々の長に任命されるな。みずからについて、同じ。


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