第4章 美容と服装 ◆第20節 着替えなど
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第20節 着替えなど


【型1】ホテルの廊下は道路と同じ
  1. ホテルの中で、まず、自室の中では、素裸でいてもよい。
  2. 廊下に出るときは、たとえ、向い部屋にとび込むためでも、ホテルの外の道路を歩いて、ゆるされる最低限の服装をしなければならない。
    このことは、ハワイ、バリ島でも、ことごとくそうである。
【通解】ドアを通る前に
  1. 日本人には、「チョットだけね」 のくせというか、甘えというかがある。
    これは、日本人社会の中だけ、大目に見られ、欧米では、大目に見られない。
    かならず、ノー。
  2. 駐車禁止のところに、ちょっとだけ、駐車する。
    つかまると、「すみません。タバコを買いにいったもんで」
  3. 泊まっているホテルの向かいの仲間の部屋に、ステテコのまま、とび込む。
    廊下は、「ちょっと、渡っただけ」 これも、ノー。
    とくに本校生がヨーロッパ研修に行ったときなど。
  4. 便所から出てくるとき、手を拭きながら、廊下に出てくる。
    ひどいのは、ズボンの前のボタンをかけながら出てくる。ノー。
  5. 学校で、体育の授業が終わり、A君は、滝のように汗が出ていた。
    しかし、つぎの授業に、間にあわないとあって、とりあえず、ワイシャツを着る。
    しかし、胸はだけ、ネクタイと上着を両手に、それぞれ持って、階段を上がって、来た。
  6. これなどは、日本での一般常識からすればOKである。
    が、欧米であると、ノー。
    また、日本でも、ホテル学校では、ノー。
  7. では、どうすべきか。
    汗を拭きとり、服装を正したのち、体育室を出なければならない。
  8. また、汗を拭きとれなかったときも、そのまま、服装を正したのち、体育室を出なければならない。
  9. または、はっきりと 「開襟化」 すべきである。
  10. で、ドアの外ですべき服装に整えたのち、ドアの外に出るということ。
    また、ドアの中ですべき服装に整えたのち、ドアの中に入るということ。
    そこを、厳しくしなければならない。
【型2】特定の着替え場所
  1. 欧米では、建物の中でも、航空機の中でも、大便所の中を、着替え室として使うという一般的な習慣がある。(バス・ルームでも可)
    そこで、着替えを、これらのところで行なうことに、身体を馴らされよ。
  2. 車の後部座席にすわったまま、ズボンやスカートをはきかえることを訓練されよ。
    欧米でのドライブ旅行のとき、必要である。
    車の後部座席は、着替え室でもあるということ。
【型3】点検
  1. 服装を整えたとき、そばに、人がいれば、点検を頼まれよ。
  2. このとき、点検者は、身振りで教え、声を出されるな。
  3. 点検者を得ないとき、極力、鏡を使われよ。
【説明】
  1. 職場で、仲間同士、また、上役と部下との間で、いつも、たがいに、服装をなおしあうことを習慣とするよう、そういう風習をつくられたい。
    ネクタイのゆがみ、ポケット・チーフのゆがみ、ワイシャツの襟のはみ出し、肩や襟のチリ。
    鏡のないとき、自分では、なおせない事項について、たがいに、なおすのである。
  2. 会社によっては、何時0分というとき、いっせいに、それを行ない、服装点検といっしょに、時間の進み行きの意識化のよすがにしているところもある。
    こういうことをすれば、始め、従業員は、窮屈がって、なかなか、行なわないが、習慣になってしまうと、すこぶる、よいものである。
【型4】人前でくしを使う
  1. 人前でくしは使用してよい。
  2. 使用してならないときは、お祈りのとき、儀式、会議、勤務、食事中など。
  3. 食事のときも、ナプキンを広げる前は可。
    ただし、毛を落とさぬよう注意のこと。
  4. 原則として、くしだけで行なうが、不可能な場合は、直接、手を添えず、ハンカチーフ、ティッシュ・ペーパーで隠すようにして行われよ。
  5. 元来は、洗面所で使うもの。
    (日本では、古来、人前でくしを使うのは、失礼)

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