第10章
日常さまざまな礼儀◆第4節 夏期ホテル実習
第4節 夏期ホテル実習
実習生としての心構え
特殊の効果を狙う場合を除き、なに気なく物を置いても、よくそろえ、机のふち、または、壁と平行に置くようにされよ。
観光産業マンたるものすべて、整頓は、誤差5mm の限度をもって厳しくされよ。
用便し、手を洗い、洗面所から、外に出る前に必ず、自らの頭髪、服装を点検し、修正されよ。
男女とも、すぐに、手洗所に入り、頭髪、服装を点検して出てくるという習慣を持たれよ。
洗面所から外に出られるとき、決して、手を拭きながら出て来られてはならない。
中で、完全に拭き終わり、ハンカチーフをしまってから、出て来られよ。
目上と道路を往くとき、こちらは、車道側を歩き、目上を保護されよ。
車道のないところでは、目上の左側を歩かれよ。(廊下をゆくときも同じ。)
同行している目上が、第3者から、あいさつを受けたとき、こちらは、目上といっしょに答礼せず、1歩退がってややうつむき加減に控えられよ。
目上が、その第3者と別れるため、あいさつしたときは、こちらも、目上にしたがって、その第3者に黙礼されよ。
紹介は、自分で考え、目下にあたると思われる者から紹介し、その反対に紹介されよ。
大声を出さないよう注意されよ。
小声のみで、すべてを行なっていると、小声で、声がとおるようになる。
階段を昇降するとき、観光産業マンは、客の少ない側を用いられよ。
階段の途中で、すれちがうとき、立ち止まらずに、相手に胸を向けて、身をかわされよ。
以上
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