総論 ◆第8節 作法は森羅万象のためのもの
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第8節 作法は森羅万象のためのもの


  1. われわれは、まわりの人々のために、作法を行われなければならない。
  2. が、人は、神さまに対して、作法を必要とするか。必要とする。 現に、われわれが礼拝のときに行っている諸動作は神さまに対する作法である。
  3. では、人は、犬に対して、作法を必要とするか。必要とする。 寝ている犬の尾を踏めば、犬は怒る。犬の尾を踏まないことが、犬に対する作法である。
  4. では、人は、河に対して、作法を必要とするか。必要とする。
    いかにダムを築いたところで、そのダムは壊れることがあるし、壊れて、洪水の流れてくるところに家を建てていれば、その家は押し流される。
    大自然の摂理を知って、人が行動することが、大自然に対する作法である。
  5. 作法とは、人のためにだけあるものでない。森羅万象のことごとくに対して作法がある。
  6. その作法とは、ただ、相手に服従することなのではない。こちらとして、押すところは押してよい。
    しかしながら、相手を尊重し、相手を立派に動かすように押すとき、そこに作法が生まれる。

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