第8節 女子の化粧
【通解】
男子の化粧のアウトラインについて、女子が知っていることとともに、女子の化粧のアウトラインについて、男子も知っているのがよい。
ことに、観光産業マンは、部下に異性のいるとき、その化粧について、知っておく必要がある。
【参考】
アイシャドー、マスカラ、マニキュア、毛染め、かつら、香油、紅といった化粧法は、BC3000年ごろ、エジプトで行われていた。
東洋での同様の記録としては、AD540年ごろの中国にあるが、しかし、そのはるか以前から、インド、東南アジアで行われていた。
【型1】第1に清潔さ
女子の化粧も、男子と同じく、清潔さを、いちばん、大切に考えられよ。
【型2】バランス
- 自分の髪型、服装は、TPOを考えて、第三者の目に、美しいものとされよ。
- 顔の化粧にばかり気を配って、頭髪の手入れを怠らないこと。
- スポーティな装いのとき、厚化粧されないこと。
このとき、化粧は薄めがよく、また、髪型としても、小さくまとまったものがよい。
- 結婚式など、喜ばしい場所に行くにあたっては、化粧、服装など、明るくするとよい。
- 礼装を着用するとき、髪、化粧などを普段とあまり変化されることなく、改まった雰囲気が出るように工夫するとよい。
【参考】女子整髪用化粧品の種類
- 毛染め
白髪が目立つとき、好みの色に染めたいときなどに使用する。
- トリートメント
髪がいたんでいるときに使うとよい。
その品によってシャンプーの前、シャンプー中、シャンプーの後、と使い方はさまざまである。
1週間に1度くらいの割合で使うとよい。
- シャンプー
髪を洗うときに使用する。
油性の髪の場合は、シャンプー回数を多くし、乾燥性の髪の場合は、中性シャンプーを使用するとよい。
- リンス
シャンプー後の髪をしなやかにする。
頭髪が乾燥性のとき、オイリーなリンスを選ぶこと。
- ヘア・トニック
フケ、カユミをとる。
- スカルプ・トリートメント
頭皮に栄養を与える。
とくに髪がいたんだときに使用するとよい。
ただし、頭髪が油性のとぎ、不要。
- マッサージ
ヘア・トニックやスカルプ・トリートメントをつけた後、指の腹を使って頭皮全体をマッサージすると、一層の効果がある。
- ブラッシング
豚毛や猪毛のブラシを使って、朝晩100回ずつくらい毛髪をとかす。
頭皮の血液循環を促し、美しい、つやのある髪になる。
- ヘア・オイル
枝毛、切れ毛を防ぐ。
毛先につけると良い。
頭髪が油性のとき、さっぱりしたオイルを選ぶこと。
【型3】厚化粧問題
- 厚化粧すると、肌が荒れる。
で、その肌の荒れをかくすため、さらに、厚化粧するという悪循環に陥りやすい。
要するに、いかに、女子であるとはいえ、厚化粧する者は、教養が足りない。
- 濃いアイ・シャドーを昼間に用いている女子は、頭がおかしいとされる。
- アイ・ライン、つけまつげ、マスカラをつけるとき、自分のものとして、こなしていないと、お化けとなる。
- パーマネントも、かけすぎて、チリチリになったのなどは、自分の頭の中味のほどをあらわしている。
【型4】マニキュア
- 和服(ことに礼服)を着用する場合、マニキュアの色を淡くして、目立たないようにされよ。
- 洋服の場合、服の色に合わせることもあるが、このときも、なるべくひかえめにされよ。
- 喪服の場合、赤などのマニキュアは、けっして、されるな。(ナチュラルのみ可)
【型5】移り香の設計
- 女子として、移り香は、大切である。
- が、1人のひとで、頭のてっぺんから足の先まで、色々なにおいがするのは、こまる。
で、においの少ない化粧品をつかい、好みの香水でひきしめると良い。
- ただ、料理をするとか、裁縫をするとき、移り香が気になるので、このときは香水をつかわないこと。
【参考】
- 主な女子用香水
シャネル5番、禅、キュイール・ド・ルッシー、ラマージュ、フェット、ミス ディオール、ミツコ、夜間飛行、フルール・ド・ロカイユ、ブリオール、カボシアー、ケルク・フルール、タブー、ジンフィズ、ナルシス・ノワール、ジョイ、ナルシス・ブルー、コンチェルト、アルベージュ、クール・ジョワ、スワルドバソ
【型6】化粧なおし
けっして、人前で、化粧をなおされるな。
食事をしたあと、口紅のつけなおしを、異性の前で、行なわなければならないとき、できるだけ、こっそりという形で行われよ。
【説明】
人前で化粧をなおすことは、特殊な意味を持つ。