第4章 美容と服装 ◆第8節 女子の化粧
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第8節 女子の化粧


【通解】

男子の化粧のアウトラインについて、女子が知っていることとともに、女子の化粧のアウトラインについて、男子も知っているのがよい。
ことに、観光産業マンは、部下に異性のいるとき、その化粧について、知っておく必要がある。

【参考】

アイシャドー、マスカラ、マニキュア、毛染め、かつら、香油、紅といった化粧法は、BC3000年ごろ、エジプトで行われていた。
東洋での同様の記録としては、AD540年ごろの中国にあるが、しかし、そのはるか以前から、インド、東南アジアで行われていた。

【型1】第1に清潔さ

女子の化粧も、男子と同じく、清潔さを、いちばん、大切に考えられよ。

【型2】バランス
  1. 自分の髪型、服装は、TPOを考えて、第三者の目に、美しいものとされよ。
    1. 顔の化粧にばかり気を配って、頭髪の手入れを怠らないこと。
    2. スポーティな装いのとき、厚化粧されないこと。
      このとき、化粧は薄めがよく、また、髪型としても、小さくまとまったものがよい。
    3. 結婚式など、喜ばしい場所に行くにあたっては、化粧、服装など、明るくするとよい。
    4. 礼装を着用するとき、髪、化粧などを普段とあまり変化されることなく、改まった雰囲気が出るように工夫するとよい。
【参考】女子整髪用化粧品の種類

図:27

  1. 毛染め
    白髪が目立つとき、好みの色に染めたいときなどに使用する。
  2. トリートメント
    髪がいたんでいるときに使うとよい。
    その品によってシャンプーの前、シャンプー中、シャンプーの後、と使い方はさまざまである。
    1週間に1度くらいの割合で使うとよい。
  3. シャンプー
    髪を洗うときに使用する。
    油性の髪の場合は、シャンプー回数を多くし、乾燥性の髪の場合は、中性シャンプーを使用するとよい。
  4. リンス
    シャンプー後の髪をしなやかにする。
    頭髪が乾燥性のとき、オイリーなリンスを選ぶこと。
  5. ヘア・トニック
    フケ、カユミをとる。
  6. スカルプ・トリートメント
    頭皮に栄養を与える。
    とくに髪がいたんだときに使用するとよい。
    ただし、頭髪が油性のとぎ、不要。
  7. マッサージ
    ヘア・トニックやスカルプ・トリートメントをつけた後、指の腹を使って頭皮全体をマッサージすると、一層の効果がある。
  8. ブラッシング
    豚毛や猪毛のブラシを使って、朝晩100回ずつくらい毛髪をとかす。
    頭皮の血液循環を促し、美しい、つやのある髪になる。
  9. ヘア・オイル
    枝毛、切れ毛を防ぐ。
    毛先につけると良い。
    頭髪が油性のとき、さっぱりしたオイルを選ぶこと。
【型3】厚化粧問題
  1. 厚化粧すると、肌が荒れる。
    で、その肌の荒れをかくすため、さらに、厚化粧するという悪循環に陥りやすい。
    要するに、いかに、女子であるとはいえ、厚化粧する者は、教養が足りない。
  2. 濃いアイ・シャドーを昼間に用いている女子は、頭がおかしいとされる。
  3. アイ・ライン、つけまつげ、マスカラをつけるとき、自分のものとして、こなしていないと、お化けとなる。
  4. パーマネントも、かけすぎて、チリチリになったのなどは、自分の頭の中味のほどをあらわしている。
【型4】マニキュア
  1. 和服(ことに礼服)を着用する場合、マニキュアの色を淡くして、目立たないようにされよ。
  2. 洋服の場合、服の色に合わせることもあるが、このときも、なるべくひかえめにされよ。
  3. 喪服の場合、赤などのマニキュアは、けっして、されるな。(ナチュラルのみ可)
【型5】移り香の設計
  1. 女子として、移り香は、大切である。
  2. が、1人のひとで、頭のてっぺんから足の先まで、色々なにおいがするのは、こまる。
    で、においの少ない化粧品をつかい、好みの香水でひきしめると良い。
  3. ただ、料理をするとか、裁縫をするとき、移り香が気になるので、このときは香水をつかわないこと。
【参考】 【型6】化粧なおし

けっして、人前で、化粧をなおされるな。
食事をしたあと、口紅のつけなおしを、異性の前で、行なわなければならないとき、できるだけ、こっそりという形で行われよ。

【説明】

人前で化粧をなおすことは、特殊な意味を持つ。


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