第4章 美容と服装 ◆第23節 女子のカジュアル・ウェアなど
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第23節 女子のカジュアル・ウェアなど


【型1】家庭着

家庭着は、スカート+ブラウス+上着・ジャンパー・パンタロン・セーターなど、何を組み合わせて着ても、それが快適であれば良い。

  1. そのままでも近所のおつかいに行け、家事労働もできるものが良い。
  2. 自分で、せんたくのできるもの、アイロンのかけやすいもの、洗たくしたときに、色のおちないものなどを、購入の際留意したい。
  3. 素材も多種多様になってきている、いわゆる、ジーパン(デニム)は、作業着であったものが、家庭の労働着として便利なため、家庭の仕事着などに入り、そして、流行にのり若者の通学服になった。中年にまで及んでいる。
    若者のあいだでは、これでどこにでも行けると思っているが、まちがいである。
【型2】労働着
  1. 作業着
    特殊な作業をするとき、それに適した服装をしていた。
    古来の紺木綿のかすりの野良着もんぺなどは、その良い例であるが、現在は着物の形はすたれて、野良着のコンクールなどに見られるように改良されている。
  2. オーバー・オール
    つなぎで上下つづきで、厚地の布地で作り、内部への汚れを防ぐ。
  3. 割ぽう着、エプロン、スモック(上張り)
    エプロンは、たいへん古いもので、上流社会では、流行のデザインの一部であり、ぜいたくな物であった。
    金銀ししゅう、宝石がついていたものもあった。
    その後、庶民のものとなった。
    西欧には、まだ民族衣裳として、立派なエプロンが各地に残っている。
    家庭着のおしゃれから、エプロンにこっている方も多い。
    厚地の木綿などで洗いやすいもの。
    スモック(上張り): エプロンでは、袖などが汚れやすいので、スモックを着用することがある。
    和服では前と袖が汚れやすいので、割ぽう前掛けが工夫された。
    アメリカなどでも、割ぽう前掛け形に、うしろでひもなどを結ぶものがよく使用されている。
  4. 都会派は、ほとんど、デニムのジーパンになって、これが労働着でなく、日常着になってしまっている。
【型3】スポーツ着

スポーツを行なうときに、それに適した服装が工夫された。

  1. テニス服
    昔は白い服で. スカートなどをはいていたが、走るのに便利なように、スカートもひだをつけたり、短くなった。
    また、ショートパンツ、キュロット・スカートなどになり、ワンピース型などもある。
    だんだんおしゃれになり、白一色でなくなり、ラインを入れたり、トリムしたりするようになりテニス・ウェアとしてのファッションもできている。
    また、それに使うソックス、カーディガン、ブレザーなど、トータル・ファッションがある。
  2. スキー・ウェア
    スキーズボン、スキー・ヤッケ、アノラック、ジャンパー、セーター、帽子、手袋、アフター・シューズ、ブーツ。
    スキーに用いたものが、軽くて温かいので、アウトウェアとして、街の中でも着るようになり、家庭着ともなっている。
    ナイロンのキルティングをしたものが流行している。
    ヤングは、通勤、通学に使用しているが、社会人は止めたほうが良い。
  3. 乗馬服
    英国などでは、クラブの制服があり、乗馬ズボンに馬のりの入った上着を着用している。
    ダービーハットをかぶる。
  4. ゴルフ・ウェア
    今は長ズボンが多いが、昔、男子は、ニッカ・ボッカといい、ひざ下でしめるズボンをはき、歩きやすいように、ホース(長靴下)を用いた。
    現在は、ショット・ティの入るポケットなど、また、雨にあっても良いコート、手袋など、おしゃれに便利なように工夫されたウェアが売られている。
    女子も、それに準じた服装をし、また、ショート・スカート、ショート・パンツなども用いている。
  5. ジョギング・ウェアなど
    ジャージーなどでのびちぢみの良い、ニット製品で、こしらえてある長パンツとジャンパー、シャツなどであり、近年家庭内でも使用している。
    ジーパンより、柔らかくて良い。
  6. レオタード
    バレーの稽古着であったのが、カラフルになり体操着などに用いられている。
【参考】くつろぎ着
  1. 家の中で着用するホーム・ウェアである。
    室内着、ガウン、綿入れ、どてら、ショート・パンツなど。
  2. その他、ナイト・ウェア、パジャマ、ネグリジェ、ねまきなどある。

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