第1章 論文の書き方
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第48節 かなづかい


  1. 固有名詞の場合を除き、は使わず、を使われよ。(△2)
    (例)
    年  53町村  何月  市

  2. この「」や「」は小文字とされよ。(△2)

  3. このを使わず、を使えということは、しばしば企業体からの出向生において、なかなか守られない。
    つまり、自企業体の中で、と書くことが正しく、と書くことが、幼稚なまちがいであると、いわれ続けておられるからであろう。
    しかし、本校では、国語審議会の定めのとおり、は正しく、は正しくないとする。

  4. 連続同音のとき、2番目のかなを「」とされるな。(△2)
    (例)
    よい   よくない
    かかわらず   かゝわらず
    ただ たゞ
    たたき込む たゝき込む


  5. 漢字における連続同音の場合、2番目の漢字は、「」を使わなければならない。(△2)
    」は、下枠にのみ、付けられよ。(△2)

  6. 」「」の使い分けに注意されよ。
    」「」でなければ、ことばの発生から見て、おかしい、というときのみ「」「」を用い、その他、いっさいのときに「」「」を用いられよ。(△2)
    (例)
    よい よくない
    じんじろべえ(甚次郎兵衛) ぢんぢろべえ
    たぢからをのみこと(手力男命) たじからおのみこと
    ビジネス客 ビヂネス客

  7. 」「」の使い方に注意されよ。
    」「」でなければ、ことばの発生 から見て、おかしいというときのみ、「」「」を用い、その他、いっさいのときに、「」「」を用いられよ。(△2)
    (例)
    よい よくない
    いずれ いづれ
    たたずまい(立たし住まい) たたづまい
    ねずみ(屋根住み) ねづみ
    基づく 基ずく
    山くずれ 山くづれ
    カトマンズ カトマンヅ
    クズネッツ クヅネッツ

  8. 」と「」の使い分けに注意されよ。(△2)
    (例)
    よい  よくない
    おおきな  おうきな
    とおり  とうり

    むかしの仮名づかいで、「」としたところを「」と書く。
    (例)
    おほきな おおきな
    とほり とおり

    けれども、現在では、このようなことを申してもわからない。
    で、丸暗気するより他はない。

  9. 外来語のカタカナは、政府、NHK、日本新聞協会などできめている表しかたを使われよ。(△2)
    (例)
    レクリエーション  サービス  モータリゼーション

  10. それ以外のカナ書き外来語のあらわしかたは、現在、世間で標準化しつつある一般的な表現法を採られよ。(△2)
    (例)
    よい よくない
    ウェーター ウェイター
    カッター カター
    スイッチ スウィチ
    セールス セールズ
    ニュース  ニューズ
    フィリピン フィリッピン

  11. さいごが、で終わるカタカナの外来語は、そのに統一されよ。(△2)
    (例)
    イタリ  ブルガリ  インテリ

  12. カタカナの機械用語、コンピュータ用語のさいごの (長音記号)は、省略されてよい。
    (例)
    アセンブラ  コンピュータ
    ソフトウェア コンデンサ
    タイプライタ  ドライバ
    プログラマ モータ

  13. コンピュータ用語、機械用語でない外来語カナ書きでの最後の長音記号を省略されてはならない。(△2)
    (例)
    よい よくない
    ウェーター ウェータ
    ハンバーガー ハンバーガ

  14. ただし、dy、die、ty、tie でおわる外来語カナ書きでは、さいごの長音記号を省略されよ。(△2)
    (例)
    ケネディ  スタディ・ルーム
    ノルマンディ  スパゲティ 
    セーフティ   シティ
    コンフォタビリティ


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