第30節 カギ、カッコ、クォーテーション・マーク
- カギ、カッコ、クォーテーション・マークは、任意に使われよ。
- ただし、それを使われたとき、それらを閉じるほうを落とされないこと。(△10)
- これらの記号には1コマずつを与えられよ。(△2)
- これらのはじまりの記号が行末コマに来たとき、いっそうのこと、次行冒頭に持っていきたくなるのが人情であるが、平気で、行末コマに打たれよ。(△2)
- これらを閉じる記号が行末コマの次に行くとき、旧来は、次行冒頭コマに持っていったものであったが、近来は、平気で、その行末コマの右にハミ出して打つようになってきている。
というのは、そうしたほうが、読みやすいからである。
この近来の方法を採られよ。(△2)
(例)
- また、ごていねいに、それらの記号が、そこで、重なることも起こる。
このときも、平気で、ダブりはみ出しとされよ。(△2)
(例)
- 1コマのなかでのカギ、カギ閉じの位置と形を、次図のようにされよ。(△2)
(例)
- 1コマの中でのカッコ、カッコ閉じ、クォーテーション、クォーテーション閉じの位置と形を、次図のようにされよ。(△2)
- 番号をカッコで囲むとき、人情として、カッコも番号も1コマの中に入れたくなるが、そうされないように。(△2)
(例)
|
よい |
|
よくない |
- 読みをつけたいとき、ふりがなとせず、あとに、カッコ書きされよ。
タイピストへの親切である。(△2)
(例)
桧原(ひのはら)村 |
よい |
ヒノハラ
桧原村 |
よくない |